立川駅南にあるOUMIスポーツカイロプラクティック(OSC)のカイロプラクター、近江です。
OSCコラム第4回は「痛みについて少し深く考えてみる」ということについて書いてみました。
痛みや症状に対して施術や運動を受ける際にこれを知ってる場合と、知らない場合では結果的に大きな差が出てくることがあるので、
「根本からどうにかしたい!」と考えたことがある方は特に読んでいただくといいかと思います。
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★脳が作り出す痛み、仕事やストレスも大きく影響します
「痛みをどうにかしたいなら、休暇をとってどこかのビーチでも行って砂浜に寝そべりながら好きなお酒でもゆっくり飲んで来なよ!」
自分がアメリカで働いていた時の上司がクライアントさんに言っていた、半分冗談、半分本気の言葉です。
身体が構造的にどうのこうのというよりも、疲れやストレスなど心理的な要素が痛みに大きく関わっていることがあります。慢性的な痛みと仕事への満足度は関係しているといったこともあるようで、それらを踏まえての上記のような発言だと思っています。
身体が構造的にどうのこうのと言いましたが、「筋肉をほぐす」「関節のずれや歪みを直す」といったように身体に対して何かしらのアプローチをしていればOKという時代ではなくなってきたということがあります。
最近ではそういった身体の問題以上に心理的なストレスや仕事をとりまく環境をどうするかということも考えて総合的がアプローチが必要とされています。
(*このことは専門用語で痛みのBiopsychosocialモデルと言います。Bio-(生物)➡身体をどうにかする、Psycho-(心理)➡心理的な部分をどうにかする、Social-(社会)➡社会とのつながり、仕事や人間関係の部分をどうにかする。これら3つの要素をバランスよくアプローチする必要がある。)
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★痛みが出るような身体の使い方が身体にしみついている
昨日、今日事故にあった、ケガをしたという時の痛みは身体からの危険信号であり、病院に行くなど何かしらの対処をしないといけないことがあります。
しかし、3か月以上同じような痛みが続いている慢性的な痛みはちょっと意味合いが違います。
身体の構造的には特に問題ないのに、痛みがでるような身体の使い方がしみついてしまって痛みが出ているということがあります。この場合、痛みを怖がって痛み止めを飲んで動かないという選択肢か、痛くても動ける範囲で動くという選択肢のどちらからを選ぶかによってその後の人生が実は変わってきてしまいます。
*腰椎の椎間板ヘルニアや肩の腱板損傷に代表されるように、身体の組織に実際にダメージがあっても痛みがない人、実際はダメージがないのに痛みが出る人がいます。
以前のコラムでお話した内容ですが、痛みを作り出している脳は、身体のいろいろなところから情報をもらってその状態を判断しています。
動かないということは身体の状態がわからないので、余計なところを無理に使わせたり、それが連鎖したりと負の循環におちいってしまうことがあります。
そういった負の循環から抜け出すためには身体に何かしらの新しい刺激を与えて変化を与える必要があります。その変化とは施術であったり、運動やセルフケアであったりするわけですが。
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身体に何かしらの変化を与えて、動き出すきっかけを作る。動いても大丈夫だという後押しをしてあげる。
そういったことが現代社会で痛みをもつ方には必要だったりします。
もちろんその選択肢の1つとしてカイロプラクティックなどの施術やセルフケア・ホームエクササイズなどがあるわけです。
身体を整え、施術や運動で動いても大丈夫だよということを後押ししてあげて、普段の生活や仕事環境におけるアドバイスを行う。そんな総合的なアプローチが多くの方に必要な時代になっています。
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痛みや症状を本当にどうにかしたいと思ったときは、いろいろな要素を総合的に判断しないといけないということを頭においといてもらえると良いかなと思います。
痛みがある時、薬、湿布、安静、手術、徒手療法、運動、生活習慣や食生活の改善、ストレスマネジメント、睡眠時間の見直しなど選択肢が多くあります。
多くの選択肢の中でも「施術+運動」「カイロプラクティック+エクササイズ」という方法は生物・心理・社会という要素を考えた上でとても合っているのかなと個人的には思っているのですが。
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【まとめ】
◎脳が作り出す痛みにはいろいろな要素が関係している。
◎身体だけでなく、心理的要素、社会的要素も大きく関係していることがある。
◎痛みが出るような身体の使い方がしみついてしまうことがある。(特に慢性的な痛みの場合)
◎身体にダメージがないのに痛みがある人、ダメージがあっても痛みがない人がいるなど必ずしもそれらが一致するわけではない。
◎身体に新しい刺激、きっかけを与えられる何かが必要。
◎「カイロプラクティック+エクササイズ+アドバイス」はいろいろな要素をカバーできる。
◎他の選択肢と比べて何が自分に合っているか総合的に判断してみてください。
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【おまけ】
◆痛みについてはOSCのホームページでも解説しているのでご参照ください↓
『痛みについて』
◆似た内容ですが、以下のリンクも是非ご参照ください↓
『痛みを理解するということ』
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OUMIスポーツカイロプラクティックでは身体ケアとして、背骨の動きを良くすることを大切にしながら「カイロプラクティックとエクササイズ」「施術と運動」を提供しています。
セルフケアだけでは届かない背骨のケアに関する専門的な部分をカバーさせていただきます。
OSC 近江
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◆OSCコラムではカイロプラクターである近江の思いや意見などを発信・共有しています。
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【参考文献・サイト】
◎Gliedt et al. The biopsychosocial model and chiropractic: a commentary with recommendations for the chiropractic profession. Chiropr & Man Therap 2017;(25)16.
◎Leeuw M, Goossens ME, Linton SJ, Crombez G, Boersma K and Vlaeyen JW. The fear-avoidance model of musculoskeletal pain: current state of scientific evidence. J Behav Med. 2007 Feb;30(1):77-94.
◎Louw A, Farrell K, Landers M, Barclay M, Goodman E, Gillund J, McCaffrey S, Timmerman L. The effect of manual therapy and neuroplasticity education on chronic low back pain: a randomized clinical trial. J Man Manip Ther. 2017 Dec;25(5):227-234.
◎The Reality Check (2019). Understanding Pain. Retrieved from https://therealitycheck.com/animations/