立川駅南にあるOUMIスポーツカイロプラクティック（OSC）のカイロプラクター、近江です。

OSCコラム第7回はカイロプラクティックや整体などの業界でよく使われている「脚の長さが違う」ということについて簡単に書いてみました。

「以前他のカイロプラクティックなどを利用した際に脚の長さが違うと言われました。」と結構深刻に悩んでいる方が当オフィスにも来られます。

この「脚の長さが違う」に関しては、個人的には少し雑に使われすぎて独り歩きしている言葉かなと思っているので、その辺を正す意味でもこの記事を参考にしていただければと思います。

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★脚の長さが左右で違うと言われたら

結論的なところから言ってしまいますが、「脚の長さが違うんです」と言われたら正直なところ自分の反応としては「で？それが何か？」くらいになってしまいます。

脚の長さに影響する要素はさまざまで無数にあり、「これが原因だ！」みたいことを言うのが難しいからです。あくまで一つの要素として身体に影響し、または身体からの影響により変わってしまうものなので。

★そもそも骨の長さが違う場合

人間の身体というのは完全に左右対称ではないので、骨の長さにも若干の左右差がある場合があります。というか全く左右の長さが同じという人の方が少ないとされています。

ただそこに、生まれた時からある先天性のものや、後天的に骨折や変形性～症みたいなものを経て左右差がより顕著に表れることもあります。

これに関しては整形外科などの領域なのでここではこれ以上深くは掘り下げませんが。

★筋肉や関節のはたらきによって左右差が出る場合

「脚の長さが違う」と言われる場合のほとんどがこれかと思います。骨の長さ自体に明らかな左右差があるわけではないが、筋肉や関節のはたらきによって左右差があるように見えている状態です。

これに関しては本当にちょっとしたことで左右差が出ます。

パッと思いつくだけでも、足首の関節の左右差・ふくらはぎの筋肉・太ももの前の筋肉・骨盤（仙腸関節）の動きの左右差・股関節を曲げる筋肉、などなど。

あと実は、首の動きなんかも関係することがあります。

といった感じで原因はさまざま、これらが単独で左右差を引き起こすこともあるだろうし、複数の要素が重なってなることもあります。

★身体の評価する上でのパズルのピースの一つ

脚の長さの左右差に関してはそこまで深刻に捉える必要はないかなと思います。

左右差がありました➡左右差くらいありますよねという感じです。ちょっとした要因ですぐ変わるので身体の変化を観察するサインとして使うことはあるけど、それを基に身体がこうなってといった使い方はしないです。

少なくともカイロプラクティックでは。

★腰痛との関係は？

腰痛との関係はあるみたいです。腰痛が左右差に、左右差が腰痛に影響することもあるとされています。

★そんなに脚の長さって変わる？

立ち仕事やスポーツをする人は左右差が敏感に出やすいとされています。個人的な経験からの話になってしまいますが見た目で2～3cmくらいの差は普通にみられます。＊仰向けやうつ伏せなど寝た状態で評価した場合の話です。

★それでも気になる、違和感があるという方は

「左右差があるから原因はこれだ！ここが悪いんだ！」とはほとんどの場合なりません。

ただ、自分のくせや身体の使い方を知るきっかけにはなると思うので専門家に一度相談してみてもいいのかなと思います。特に今もっている自分の痛みや症状と関係があるのではないと疑っている場合は一度みてもらった方が安心につながります。

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【まとめ】

◎脚の長さに左右差がある人がほとんど。

◎左右差があるからこれになる！これだから左右差が出てしまう！みたいなことは言えない。

◎あまり深刻に捉えすぎないようにしてください。

◎あくまで身体を評価する時に参考にする要素の一つなので、それで何かを判断することはほとんどないです。

人の身体は完全に左右差なく作られているわけではないので、何かしらの左右差というのは必ずあります。それが極端に偏りすぎないように身体を動かすなどしていけばいいだけなので、脚の長さだけで深刻に考える必要はないです。”身体を動かす”と言いましたが、その人にあった運動習慣はもっておいて欲しいなと思います。

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OUMIスポーツカイロプラクティックでは身体ケアを目的として、背骨の動きを良くすることを大切にしながら「カイロプラクティックとエクササイズ」「施術と運動」を提供しています。

初回の評価を基に、あなたの目的にあった頻度と期間をケアプラン（施術計画書）という形でお渡ししています。

セルフケアだけでは届かない背骨のケアに関する専門的な部分をカバーさせていただきます。

OSC　近江

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◆OSCコラムではカイロプラクターである近江の思いや意見などを発信・共有しています。

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【参考文献・サイト】

◎ Gary AK. Anatomic and functional leg-length inequality: A review and recommendation for clinical decision-making. Part II, the functional or unloaded leg-length asymmetry. Chiropr Osteopat. 2005; 13: 12.
◎Hestbaek L and Leboeuf-Yde C. Are chiropractic tests for the lumbo-pelvic spine reliable and valid? A systematic critical literature review. J Manipulative Physiol Ther. 2000;23(4):258-75.
◎Russell D, Cooperstein R, Young M, Sherson M, Haavik H and Holt KR. Interexaminer reliability of a multidimensional battery of tests used to assess for vertebral subluxations. Chiropr J Aust 2018 Mar, 46(1):100-117.
◎Physiopedia. Leg Length Discrepancy. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Leg_Length_Discrepancy.