編集長、私に1000円ください。
10円まんじゅう100個に命を吹き込んでみよう! 2007/07/30
1
こんがり焼けた小麦色の肌が眩しい。
これが昼間に露天風呂のベンチで熟睡したための日焼けのわけがない。
最近10円まんじゅうって流行ってますよね~
そうそう、もちもちしてて美味しいよね~
100円で10個も買えるんだよね~
じゃあ!
1000円なら!?
編集長、なんと1000円あれば10円まんじゅうが100個買えるんですよ!
ぜひ「もし世界が10円まんじゅう100個の村だったら」をやりたいです。
私は10円まんじゅうたちに、命を与えてあげたいんです。
そういえば編集長も10円まんじゅうくらいこんがり日焼けしているじゃありませんか!
かっこいいなぁー、サーファーってー。
早速買ってきた、できたてもちもちの10円まんじゅう100個。
きゃー、おいしそう~
2
なるべく先の長いドライバーとろうそくを使います。
そしてこれが今回使う道具。
さて、いったい何をするのか。
そう、これで10円まんじゅう100個に命を吹き込むのだ!
ろうそくとまんじゅうの前に座るおごそかな姿。神々しくさえある。
3
ドライバーの先をろうそくの火で熱し、まんじゅうの表面に焼印をつけるように顔を描く。
※危ないのでよい子はまねしないでね。
いったい何をするのかって?
これは、おまんじゅう1つずつに顔を描いていくんです。
ほんとは「はんだ」でやりたかったんだけど、ここはやはりそれぞれに愛を注ぐため、あえて機械を使わず、職人のように作業をすることにした。
どれどれ、焼印は上手にできるかな?
「ジュっ」
おおっ、描けた描けた!
焼印というより、炭で描いたというほうが正しい。
ろうそくの火は先っぽの方が熱いんだよね。
ほんとにこれで焼印を押すみたいにうまくできるのかなぁ?
「ジュッ」
おおー。
プラスのドライバーがいい味を出してるね。
4
おもしろいけど熱い。
こげるとき何とも香ばしいにおいが…おなかすいたー。
着々と作業が続く。
10個目ぐらいで早くもギブアップか!?
顔のレパートリーって、やってみると意外とないもんだねぇ。
100個の顔かくのって気が遠くなりそう……
飽きてきた。
飽きてきたよ…ねえ。
5
さびしくなんかないやい。
そしてひとりぼっち。
最初は面白がっていたみんなも自分の仕事に戻っていった…
みんな月末は忙しいのだ。
そういう私だって、こうして「仕事」をしている。
10円まんじゅうに顔を描くなんて、それも100個描くなんて、選ばれた者しかできない仕事なのだ。
職人が作業をしている間に、もう1人は100人の体を作っていく。
6
この目の感じがいいよねぇー。
なんだか愛を感じてきた。
ねえ見て見て!
この顔かわいくない??
思いがけず出来上がるいい表情に癒される顔職人。
プラスのドライバーがかなり使えることを発見。
これで顔のレパートリーが増えたぞ。
左:少し困った人
右:悪いパンダ
なんとなくイケメンたち
7
なんか、別の妖気が集まってきたような気もする…
残り半分をがんばるため、タオルはちまきで気合を入れる!
ものすごい気合にろうそくにも火が…
※危ないのでよい子は絶対まねしないでね。
そしてさらに顔のレパートリーを増やすため、カニスプーンを投入。
早く100人の体に頭をのっけてあげたい!
ろうそくもこんなに小さくなってきた。あと半分がんばれ!
職人のとなりでは、100人の体たちが首を長くして待っている。
8
きちんと並んで待っている我が子たち。
すでにもう親子の愛が…
がんばったかいあって、どんどん出来上がってくる顔たち。
みんな、もうすぐ一人前になれるよ!
おりこうに待っててね…
というそばから1人誘拐された!
きゃー、やめてー!
「いただきまーす♪」
ああっ、たべちゃだめ!
9
被害の証拠写真。痛そうだ。
突然事件に巻き込まれたぼうや。
「お、おかあさん、僕かじられちゃったよ…」
大丈夫!大丈夫よぼうや!
まだ半分以上残ってるじゃないの!気をたしかにもって!
がんばったぼうやには、一番かっこいい役をあげるから!
そしてようやく全員が体とくっつくときがやってきた。
じゃんじゃじゃーん!
村が完成するぞ~~
さあ、待ちに待った体とドッキング!
がんばったぼうやは一番かっこいいアンカーに抜擢!
10
感動すら覚える100人の村
全員並んだ姿は圧巻。
お母さんの目にも涙がキラリ……
だいたいがTシャツと短パン姿の村人たちだが、中には何人かちょっとちがった仲間もいるのでご紹介しましょう。
左:急いでたので、うっかり服を着忘れた男の子
右:いつのまにかこんなところにいた編集長。
左上:ケガをしたぼうやを診てくれたドクター
右上:時代遅れのルーズソックスをはいた女子高生
左下:N星からやってきたN川55号
右下:アキバくんが連れてきたまんじゅうメイドさん
出来上がった100人の村人たちは、社内全員に配られ、おいしく食べてもらうことができました。
たかが10円まんじゅうというなかれ。1つずつ顔をつければ、ちょっと一緒にいたくなる愛らしい仲間になりますよ!
100人の村人は全員髪の毛がありません。
編集長、私に1000円ください。 written by 編集部ナカムラ
編集長のポケットマネーから月々1000円をもらって、
それを有効に使うというこのコーナー。
はたして1000円はどこまでがんばれるのか!?
たかが千円、されど千円。 いやいや、「さすがは千円」でしょ。
編集長がいやだと言うまで続けたいと思います。
(ちなみに消費税は自己負担)